こんにちは、らいおんハート整骨院ひまわりの院長、早坂大です。肩の脱臼はスポーツや日常生活の中で発生しやすいケガのひとつです。「肩脱臼は見た目でわかるのか？」という質問は、肩を痛めた方や脱臼の経験がある方からよく聞かれます。今回は、肩脱臼の見た目での判断方法、症状、そしてMPF療法を用いた治療方法と回復に向けたアプローチについて詳しく解説します。

肩脱臼は、肩の関節が正常な位置から外れることで起こります。放置してしまうと再発のリスクが高まり、肩関節の機能が著しく低下することもあります。当院では、**MPF療法（Muscle・Pressure・Friction療法）**を用いて、肩周りの筋肉や関節をケアし、肩脱臼の治療と再発防止に力を入れています。

MPF療法とは？

**MPF療法（Muscle・Pressure・Friction療法）**は、筋肉や筋膜に対して適切な圧力（Pressure）と摩擦（Friction）を加え、血行を促進し、筋肉の緊張を解消する徒手療法です。肩脱臼の場合、肩周りの筋肉や関節が損傷することが多いため、MPF療法は筋肉をほぐし、肩の安定性を取り戻すサポートをします。血行を改善し、自然治癒力を高めることで、脱臼後のリハビリを円滑に進め、再発防止にも役立ちます。

1. 肩脱臼とは？原因と見た目での判断方法について

① 肩脱臼の仕組みと原因

肩脱臼は、肩の関節が外れ、上腕骨が肩甲骨の関節窩（かんせつか）からずれることで発生します。肩関節は非常に可動域が広く、多くの方向に動くため、外力が加わると簡単に外れることがあります。特に、以下のような状況で肩脱臼が発生しやすいです。

• スポーツ中の転倒や接触：ラグビーやバスケットボール、スキーなど、接触や急な転倒が起こりやすいスポーツで肩脱臼が発生することがよくあります。
• 不意の動作や転倒：日常生活でも、階段からの転倒やバランスを崩した際に手を突いたときに肩を脱臼することがあります。
• 過度な負荷や重い物の持ち上げ：無理な体勢で重い物を持ち上げたり、肩に大きな負荷がかかると、脱臼する可能性があります。

② 肩脱臼は見た目でわかるのか？

肩脱臼は、見た目でもある程度判断できる場合があります。肩が脱臼すると、肩関節の形が変形し、肩のラインが不自然になることが多いです。以下のような見た目の変化が見られることがあります。

• 肩の形が左右で異なる：脱臼した側の肩が下がっている、もしくは前に突き出ているように見えることがあります。
• 肩がくぼんでいる：肩関節が外れたことで、肩の部分にくぼみが生じることがあります。これは、上腕骨の頭が正常な位置にないためです。
• 腕が上がらない：肩を脱臼すると、腕を上げることができなくなり、肩や腕の動きが制限されます。見た目でも、腕がだらんと下がった状態が確認できます。
• 肩が外れた感覚がある：患者さま自身が、肩が「外れた」と感じることがあり、この感覚は脱臼特有のものです。

ただし、肩脱臼の程度や方向によっては、見た目だけでは判断が難しい場合もあるため、確実に診断を行うためには専門的な検査が必要です。痛みや違和感を感じたら、早めに医療機関や整骨院での診断を受けることが重要です。

2. 肩脱臼を放置するとどうなるのか？

① 再発のリスクが高まる

肩脱臼を適切に治療せずに放置すると、肩が不安定な状態のままになるため、再び脱臼するリスクが非常に高まります。特に、若年層の患者さまやスポーツを頻繁に行う方では、再発する可能性が高く、一度脱臼するとその後何度も繰り返すことがあります。

② 肩の機能が低下する

脱臼を放置すると、肩の筋肉や腱、靭帯が弱まり、肩関節の安定性が低下します。これにより、肩を動かす際に痛みや不安定感が常に伴い、日常生活やスポーツ活動に支障をきたすことがあります。特に、肩を上げる動作や物を持ち上げるときに力が入らなくなったり、痛みを感じるようになることがあります。

③ 慢性的な痛みや炎症が発生する

肩脱臼を繰り返すことで、肩の組織が損傷し、慢性的な炎症が発生することがあります。これにより、肩の痛みが長引いたり、動かすたびに炎症が悪化する可能性があります。特に、腱や靭帯が弱まることで、肩関節周囲炎（五十肩）や腱板損傷といった他の肩の疾患を引き起こすこともあります。

④ 手術が必要になることもある

脱臼を放置し、肩の状態が悪化すると、最終的には手術が必要になるケースもあります。手術によって肩関節の修復や靭帯の再建を行う必要が生じ、リハビリにも時間がかかることがあります。早期に治療を行うことで、手術を避けられる可能性が高くなるため、放置せずに適切な治療を受けることが重要です。

3. MPF療法による肩脱臼の治療とリハビリのアプローチ

肩脱臼の治療には、まず肩関節を元の位置に戻す整復が行われますが、その後のリハビリや筋肉のケアが非常に重要です。MPF療法は、肩周りの筋肉をケアし、肩の安定性を高めるために非常に効果的なアプローチです。

① 筋肉の緊張をほぐし、血行を促進

肩脱臼後は、肩周りの筋肉が硬直し、動きが制限されることがよくあります。MPF療法では、筋肉に適切な圧力を加えることで、緊張をほぐし、血行を促進します。これにより、肩周りの筋肉が柔らかくなり、可動域が回復します。

② 関節の安定性を取り戻す

MPF療法は、肩関節を支える筋肉や靭帯に働きかけ、肩の安定性を高める効果があります。筋肉のバランスを整えることで、肩関節が再び脱臼するリスクを軽減し、日常生活やスポーツ活動に復帰しやすくなります。

③ 自然治癒力を高め、早期回復を促進

MPF療法は、血行を改善し、体内の自然治癒力を高めることで、脱臼後のリハビリを円滑に進める効果があります。痛みが軽減され、肩の機能回復が早まるため、無理なくリハビリを進めることができます。

4. 肩脱臼のセルフケアと予防方法

肩脱臼の再発を防ぐためには、日常生活でのケアが非常に重要です。以下に、肩脱臼の予防に役立つセルフケア方法をご紹介します。

① ストレッチとエクササイズ

肩の筋肉を柔軟に保つために、定期的なストレッチや肩のエクササイズを行いましょう。肩関節の可動域を広げ、筋力を維持することで、脱臼のリスクを減らすことができます。

② 正しい姿勢を心がける

日常生活での姿勢にも注意を払い、肩に負担をかけないようにしましょう。デスクワークやスマートフォンの使用時には、猫背にならないようにし、背筋を伸ばして肩をリラックスさせることが大切です。

③ 無理な動作を避ける

肩に負担をかける動作を避けることで、脱臼を防ぐことができます。特に、重い物を持ち上げるときやスポーツを行う際には、適切なフォームで行い、無理をしないようにしましょう。

MPF療法と肩脱臼治療のまとめ

肩脱臼は、見た目である程度判断できる場合もありますが、早期の診断と適切な治療が非常に重要です。MPF療法を用いることで、肩周りの筋肉をケアし、血行を改善して自然治癒力を高め、肩の機能回復を促進することができます。肩脱臼を放置すると再発や機能低下のリスクが高まるため、早期の治療とリハビリが必要です。

らいおんハート整骨院ひまわりでは、肩脱臼でお困りの患者さまに対して、最適な治療プランを提供し、早期回復と再発防止をサポートいたします。肩の痛みや脱臼の症状がある方は、ぜひ一度ご相談ください。私たちが、あなたの肩の健康と快適な生活を全力でサポートいたします。

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