「腱鞘炎は年齢を重ねた人がなるもの」――そんなイメージを持っている方は多いのではないでしょうか？

しかし、実際には 10代・20代・30代の若い世代 にも腱鞘炎はよく起こります。特に現代社会では、スマホやパソコンの普及により、手や指を酷使する時間が増え、年齢に関係なく腱鞘炎に悩まされる方が増えているのです。

今回は「腱鞘炎と年齢の関係」について解説し、若い方でも注意が必要な理由、そして早期にできる対処法をご紹介します。

腱鞘炎とは？

腱鞘炎（けんしょうえん）とは、手や指を動かす腱が通る「腱鞘」というトンネルのような部分に炎症が起きる状態をいいます。

腱と腱鞘の間で摩擦が繰り返されることで炎症が起こり、

• 指や手首の動作時に痛みが出る

• 動かすときに「カクッ」と引っかかる

• 物を持つのがつらい
  
  といった症状が現れます。

代表的なものには、ドケルバン病（親指の腱鞘炎） や ばね指 があります。

なぜ若い人でも腱鞘炎になるのか？

1. スマホ・PCの長時間使用

10〜30代はスマホやパソコンを長時間使用する機会が多く、指先や手首を酷使しています。

特に 親指での操作やタイピングの繰り返し が腱鞘炎を引き起こす大きな原因です。

2. スポーツや楽器演奏による負担

テニス、バドミントン、野球などのスポーツや、ピアノ・ギターなどの楽器演奏は手首や指に負担をかけやすく、若い世代でも腱鞘炎を発症しやすい環境にあります。

3. 産後・育児によるホルモン変化と抱っこ

20〜30代の女性に多いのが「産後の腱鞘炎」です。

産後はホルモンバランスの影響で関節や腱が弱くなるうえに、赤ちゃんを抱っこする動作で手首に大きな負担がかかります。

4. 休養不足や姿勢の乱れ

若い人ほど「多少の痛みなら我慢できる」と無理をしがちですが、休まずに酷使を続けると炎症が悪化し、慢性化してしまいます。

年齢による腱鞘炎の違い

• 若年層（10〜30代）
  
  　→ 主に「スマホ・PC・スポーツ・楽器・育児」が原因。急に症状が出るケースが多い。

• 中高年層（40〜60代）
  
  　→ 更年期や加齢に伴うホルモンバランスの変化や腱の弱化が背景。慢性的になりやすい。

つまり、腱鞘炎は 若い人は「環境要因」から、中高年は「加齢要因」から発症 する傾向があります。

腱鞘炎を放置するとどうなる？

「そのうち治るだろう」と放置すると、以下のような悪化が見られます。

• 指が動かしにくくなる（ばね指）

• 痛みでペンやスマホを持つのも困難になる

• 手首の腫れや熱感が続く

• 慢性化して回復に時間がかかる

早めの対策を取ることが、回復を早める一番のポイントです。

若い人でもできる腱鞘炎の予防・改善法

1. 手や指を休ませる

長時間のスマホ・PC使用は避け、1時間に1度はストレッチや休憩を挟みましょう。

2. ストレッチとマッサージ

手首や指をやさしく回したり伸ばしたりすることで血流を改善し、炎症の回復を促します。

3. 正しい姿勢を意識

猫背や前かがみ姿勢は手首に負担を増やします。姿勢改善も大切です。

4. テーピングやサポーターを活用

患部を固定して動きを制限することで炎症が悪化しにくくなります。

5. 専門家に相談する

整骨院や整形外科での治療を早めに受けることで、悪化を防ぎ回復を早められます。

当院での腱鞘炎治療について

当院では、腱鞘炎に対して以下のような施術を行っています。

• MPF療法（筋肉・筋膜の調整） による血流改善

• 電気治療や温熱療法 による炎症の緩和

• 姿勢改善・セルフケア指導 による再発予防

症状の段階に合わせて施術を行い、患者様に合ったケアを提案します。

まとめ

腱鞘炎は「中高年だけのもの」ではなく、 若い世代でもスマホ・PC・スポーツ・育児などで発症しやすい 症状です。

痛みや違和感を感じたら、我慢せず早めにケアすることが大切です。

当院では腱鞘炎の根本改善から再発予防までサポートしています。気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。

らいおんハート整骨院ひまわり 🌻

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