ぎっくり腰は「急に腰が抜けたような痛み」として知られていますが、実は 呼吸の浅さ が深く関わっていることをご存じでしょうか？

一見関係なさそうに見える「呼吸」と「腰痛」ですが、体の構造を考えると密接にリンクしています。

◆ 呼吸が浅いと起こる体の変化

1. 横隔膜の動きが制限される
   
   浅い呼吸では胸や肩の筋肉ばかりを使い、横隔膜が十分に動きません。
   
   → その結果、体幹の安定性が低下します。

2. 腰周りの筋肉に負担が集中
   
   呼吸が浅いと腹圧（お腹の内側の圧力）が保てなくなり、腰椎を支える筋肉に余計な負担がかかります。

3. 血流が悪くなり回復力が低下
   
   酸素を十分に取り込めないため、筋肉の回復力が落ち、ぎっくり腰を繰り返しやすくなります。

◆ ぎっくり腰との関係

• 腹圧が下がる → 腰の関節や筋肉に負担が集中

• 姿勢が崩れる → 前かがみや急な動作で腰に過剰なストレス

• 回復が遅れる → 症状が長引き、慢性腰痛にもつながる

つまり 「呼吸が浅い状態＝ぎっくり腰のリスクが高い状態」 なのです。

◆ 改善のための呼吸法

① 腹式呼吸を意識する

• 鼻から息を吸うときにお腹をふくらませる

• ゆっくり口から息を吐き、お腹をへこませる

② 1日3回、1回1分でOK

• 朝起きたとき

• デスクワークの合間

• 寝る前

これだけで体幹が安定し、腰にかかる負担を減らすことができます。

まとめ

ぎっくり腰を予防するためには、 筋肉を鍛えること以上に「正しい呼吸」が重要 です。

呼吸を整えることで、腰を守る体幹の働きが強化され、再発予防にもつながります。

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