回転性のめまいやそれに伴う吐き気や冷や汗、難聴、耳鳴り、耳の閉塞感などが反復して起こるのがメニエール病です。

症状は10分～数時間続くことが多く、中にはめまいだけ、聴覚症状だけという場合もあります。

似た症状の病気の可能性もありますが、何度も同じ症状が出る場合、メニエール病の可能性が高いです。

耳の奥にある内耳部分には、蝸牛という聴覚を司る組織と、平衡感覚に関わる三半規管があります。

また、内耳は膜で仕切られており、外側にはナトリウム、内側にはカリウム成分を多く含むリンパ液があり、バランスを取っています。

しかし何らかの原因でこれが狂いカリウム成分が増えると、内耳に強い圧力がかかり、さらに膜が破損して平衡感覚や聴覚に支障が起き、めまいや難聴が起こるのです。

原因は明らかになっていませんが、疲労や睡眠不足、ストレスが発症の引き金になることがわかっています。

また、30～40代の女性の比率が高めで、やせ型、几帳面、神経質といった傾向があります。

メニエール病の症状は軽度の場合頻繁には出ないため、貧血か更年期障害だろうと自己判断してしまい、放置されやすいといわれています。

しかし、放置すると段々回数が増え、その不安からストレスが溜まり、自律神経が失調してメニエール病が悪化するケースが増えているのです。

メニエール病を発症する人を当院で診察すると、多くの場合精神的ストレスや肉体的疲労が溜まっています。

そこで、ストレスを緩和させるための治療を中心に行ないます。

ストレスは全身を緊張させ肉体疲労も引き起こすため、自律神経を調和させ筋肉の緊張をほぐすことで改善が期待できるのです。

メニエール病で来院された方には、現在の症状だけでなく私生活についても伺い、ストレスと症状の関係を探っていきます。

さらに全身を触診し、身体のコリや姿勢などをチェックし、根本の原因を見極めます。

それを元にオーダーメイドの治療方法を考えて患者様にご説明し、ご納得いただいた上で施術に入るのです。

ストレスは自律神経の乱れによって起こり、自律神経は背骨の中を通っているため、背部を中心にほぐします。

また、頚部は自律神経が支配する神経が多く集まっているため、その部分も併せて硬くなった筋肉を緩めていきます。

すると全身から無駄な力が抜けて血管が伸縮しやすくなるため、血行が良くなり、さらに自律神経の働きも正常になっていき、症状が出にくくなっていくのです。

病院で抗めまい薬や抗不安薬を投与されても、根本的な解決にはなりません。

メニエール病で苦しんでいる方は、根本からの改善に取り組む当院にご相談ください。