① 初期対応を迅速かつ丁寧に

• 事故直後〜初診時に、患者さんから保険会社担当者の情報を必ず確認。

• 初診報告（施術所の名称・施術内容・施術計画）を早めに伝える。
  
  　→ 初動が遅れると「不明点が多い」と判断され、支払いが遅くなりがちです。

🗒️ ポイント

• 「患者さんのために一緒に治していきたい」という姿勢を示す。

• 強い要求ではなく、「情報共有」「協力体制」を意識して話す。

② 治療計画・施術内容を明確に伝える

• 「いつまでに」「どのような目的で」施術を行うのかを明確に伝えることで、信頼度が上がります。

• 例：「急性期は週3回で筋緊張を改善し、可動域を回復。その後は週1〜2回で再発防止を図ります。」

📌 書面で残すと効果的
→ 施術計画書・経過報告書を定期的に提出すると、打ち切りを防ぎやすくなります。

③ 患者さんと情報を統一する

• 患者さんが保険会社に電話した際、内容が院の説明と異なると「信頼性がない」と判断されます。

• 治療期間・部位・症状の説明を患者さんと共有しておくこと。

🗣️ 例文共有トーク

「今は首と腰の治療をしています。医師の診断書にも同じ内容が記載されています。」

→ 患者さん自身が説明できるように伝えておくと、交渉が円滑に。

④ 医師との連携を密に

• 保険会社は医師の意見を最優先します。

• 定期的に病院受診を促し、診断書・経過観察を更新してもらう。

• 「整骨院だけで治療している」と見られると支払いが難航する場合があります。

📎 ポイント
→「病院と連携しながら整骨院での施術を併用しています」と伝える。

⑤ 打ち切りを防ぐための報告

• 保険会社は「治療が長い・改善が見られない」と感じると打ち切りを提案します。

• 改善の経過を定期的に共有することで、正当な治療継続を主張できます。

📈 例：報告フォーマット

• 第1回報告（初診後2週間）：炎症軽減・可動域30%改善

• 第2回報告（1ヶ月後）：痛みレベルVAS7→3に改善
  
  → 数値で伝えると説得力が増します。

⑥ 言葉選びを工夫する

• 保険会社の担当者は「感情的な要求」よりも「論理的な説明」に反応します。

• 言葉を選びながら、冷静かつ協力的に伝える。

💬 NG例：「まだ痛いから続けたいです！」

💬 OK例：「炎症期は過ぎましたが、筋緊張が残っており日常動作に支障があるため、あと2週間は必要と考えています。」

⑦ 記録を残す

• 電話内容や交渉履歴は必ずメモに残す。

• 担当者名・日付・発言内容を記録することで、トラブル回避になります。
  
  → 後日の「言った・言わない」問題を防止。

⑧ 感謝と信頼を伝える

• 担当者も多数の案件を抱えています。

• 「いつも迅速なご対応ありがとうございます」「○○さんのおかげで助かっています」と感謝を伝えることで、対応がスムーズになります。

💡 まとめ